鼻から噴霧するインフルエンザワクチン【フルミスト】について

2025年度は従来の注射のワクチンに加えて、鼻に噴霧する弱毒の生ワクチン(フルミスト)の接種を行います。
本文の内容をご理解いただいてからフルミスト接種をお決めいただければと思います。

フルミストの特徴
・接種対象者は2才から18歳まで(当院では中学校3年生(15歳)まで)の方になります。
・左右の鼻に0.1mlずつワクチンを噴霧します。したがって注射の痛みや腫れはありません。
・生ワクチンです。
・原則1回の接種となります。

フルミストの効果
・鼻から投与するのでより自然感染に近い形で免疫反応が起こります。
・接種2週間で効果が出ます。その効果は注射と同等です。
・効果の持続期間は注射より長いと言われています。

フルミストの副反応
・鼻水、くしゃみ、のどの痛み
・咳
・軽度の発熱
・頭痛
・筋肉痛や倦怠感
・少ないですが、アナフィラキシー、喘息や呼吸困難の悪化等もあります。

フルミストを接種できない方
・卵やゼラチンなどに対して重度のアレルギー反応やアナフィラキシーを経験した方
・免疫不全の方や免疫を抑制する治療(抗がん剤、ステロイド剤等)を行っている方
 その方とご同居されている方
・5歳未満の喘息の方、現在喘鳴のある方
・アスピリンやアスピリン含有薬を内服している方
・妊娠している方
・急性の重篤な疾患にかかっている方
・基礎疾患(心臓疾患、呼吸器疾患、腎臓・肝臓・腎臓疾患など)のある方
 ※主治医からの許可のあった方を除きます
・重度の鼻汁や鼻閉(常に鼻汁が出ている方、常に口呼吸して鼻詰まりがある方、夜鼻閉で夜眠りづらい方)のある方。

当院でフルミストの接種をおすすめしない方
・妊婦や乳児の方と同居されている方
・接種時、暴れたり、泣いたりして鼻汁が多く出そうな方

フルミストを接種した後の注意点
・接種後1~2週間はインフルエンザ抗原検査陽性となる事があります。検査を受けられるときはご注意ください
・ワクチン効果が出る2週間のうちに抗インフルエンザ薬を使用した場合、ワクチン効果が減弱する可能性があります

当院でのフルミストと他の予防接種との間隔・同時接種について
一般的には同時接種は可能です。またほかのワクチンの接種も間隔をあけずに接種可能ですが、当院では、
・同時接種は行いません
・ほかのワクチン接種も最低は1週間あけていただきます。

その他ご相談につきまして
接種についてのご相談は接種日2日前までにお願いします。
基礎疾患や喘息といわれたことがある方で、当院受診されたことが無い方については、以前の状況がわかりませんので、ご相談は受けかねますのでご了承ください。